2023年 02月 19日
枡床 茶室について
枡形(正方形)の踏込床があるためこの名がついています。
全体は四畳半の大きさの中に半畳大の方形の板を、畳と同じ高さに敷き込み(これを踏込床と呼びます)、柱を立てて袖壁(床脇)を設けて床の空間をつくっています。
点前座側からは風炉先にあたる袖壁には下地窓をあけ、下方は吹き抜けています。
床の角の床柱は太い赤松皮付で、点前座側からは中柱に相当します。床柱と点前座を見事に統合した構えで、威厳ある佇まいです。
桝は表千家六代・原叟/覚々斎の考案ではないかと伝えられています。
休祥庵は四畳半でなく、中板があります。なんとも凄いとしか言えませんね。